かれおの日記

食べて寝て本読んだら、だいたい幸せ

二人の嘘(一雫ライオン)

貧乏と裕福の両方を経験する人がいる。
女性判事の礼子は、貧しい環境に生きたが、成功し、裕福な家に嫁いだ。

自分のことを「マージナルマンーー境界人」と感じている。
(二つ以上の異なる社会や集団に属し両方の影響を受けながらも、結局そのいずれかにも完全には所属することができない者。境界にいる人)

「上級国民」から「底辺」に落ちる人もいる。底辺から上の世界に行ったとしても、文化の違いに苦しむ。積み重ねてきたものの、あまりの違いに苦しむ。礼子は、貧しい環境を生きるために凍結していた本能を静かに取り戻し、成功した裕福な世界から去っていった。

結局、高級外車や豪邸や高級な白いソファーがあっても、幸せじゃなかった。